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ブログ絶対持って帰っても「いらんかった」ってなる(事務員M)
こんにちは、田村商店事務員Mです。
あれよあれよという間に春がやってきましたね。知らない間に桜が咲いてもはや散り始めてます。
活動期間こんなに短かったでしたっけ?
私は今週末にお花見行く予定してるのでどうか生き永らえて欲しいと願うばかりです。
さてさて先月、親知らずを抜いてきました。
私の歯磨きセンスが至らなかったせいで少しばかりの虫歯になってしまった親知らず。
「君本当に数々の大人を泣かせているというヤンチャな奥歯なのか?」と
疑問に思うほどドドドドド真っすぐに生えていた親知らず。
完全に事務員Mの口内レギュラーとなっていた親知らず。
愛着が湧くのは当然のことなので「虫歯ですね、抜歯しちゃいましょう」とあっさり言われたときには
担当の先生を二度見した後に「で、でもまだなったばっかですよね?治療した方がいいんじゃないですか!?」と
訴えたのですが返ってきた答えは「まぁ無くても問題ない歯なんでね…(笑)(笑)」というなんとも切ないものでした。
―抜いても問題ない歯なんてあるんですか?
―うちの親知らずはめっちゃ真っすぐ生えてるのに?
―じゃあこいつの存在価値ってなんなんですか?
―愛着湧いてる私はどうしてくれるんですか??(?)
しかし私はそんなことを言える勇気も無いままあれよあれよという間に抜歯の手筈を整えられてしまったのです…
前日は最後のお別れとして念入りに親知らずを磨いて、ついでにフロスまでしてあげました。手遅れなんですけど。
そしていよいよお別れ当日。
数年ぶりの麻酔を掛けられて体感220度ぐらい椅子を倒され、もう私が信じることができるのは
何かしらの神と「真っすぐ生えてる歯は数分で抜ける」というYahoo知恵袋だけでした。
(そもそも歯を抜くってどないするの?
割るの?引っこ抜くの?痛かったら手を上げてくださいって結局先生に気を遣って挙げれ、)
と懸命に意識を逸らしていた時です。
メギョ (脳内に響く異音)
あ、死んだ
・・・・・・
・・・
・
数分後、そこには若干涙目になっている成人女性(親知らず-1本)がいました。
確かに痛くはなかったです。でもあの音は怖すぎました。
たった今頭蓋骨割れた、と直感で思いました。
口をゆすいでいると先生が「抜いた歯、持って帰りますか?」と声を掛けてくださいました。
恐る恐る見れば想像よりずっときれいな親知らずがデン、とトレーに置かれています。
これが…私の口内レギュラーをしていた親知らず。
私が愛着を持っていた親知らず。
昨日の夜にあんなに大切に磨いてあげた親知らず…。
記念に持って帰る人も多いそうです。確かにその気持ちは分かりました。
長年自分と一緒に人生を歩んで来た仲間ですからね。
私「え、気持ち悪いんで良いです」
~完~